パネル サガリバナ (約74cmX約35cm)

一夜限りの美しさを永遠に
夜に人知れず開花して翌朝には川面に落ちてしまう幻の花「サガリバナ」。その刹那の美しさを閉じ込め、永遠の美しさを表現したい。その魅惑的なサガリバナをデザイン風にアレンジしたい。
サガリバナはサガリバナ科の常緑高木です。東南アジア一帯の熱帯・亜熱帯に分布し、日本では南西諸島(奄美大島・沖縄諸島)に自生する背の高い大きな木です。マングローブや川沿いの湿地に好み自生しています。湿った場所で、フジ(藤)のように下向きに垂れ下がる花を咲かせるので、別名サワフジ(沢藤)とも呼ばれています。
花には芳香がありバニラのような甘い香りを放ちます。桃色または白花の房状をした美しい花を一夜限り咲かせる魅惑的な花です。川面にぽたぽたと落ちる様子や、川面に浮いて流れる様子は、初夏の一時期だけ(6月下旬~7月下旬)眺めることが出来るとても優雅で幻想的な夏の夜の美しさです。
花言葉は「幸運が訪れる」
花言葉にふさわしくサガリバナは、常夏の夜の空を桃色や白の花で飾ります。真っ黒な夜空をまるでキラキラに光る花模様の髪留めで留めたかのようなイメージですね。月夜に光るキラキラの髪留めは、日本人女性の美しい黒髪に幸運をもたらし、その娘さんが幸せになる。ステキ過ぎるお話です!
麻の布地は、月夜に照らされてキラキラ光る反射の光を表しているかのようです。その輝きの中に、こちらも月の淡い光に照らされて色々な色に変化するサガリバナが咲き誇っていますね。甘いバニラの香りに誘われてやってきた蝶が幻惑的です。
天願さんは作品を作り上げるとき、メインにしたい色を決めて配色をその時々のインスピレーションで作り上げていく作風を持っています。一夜限りに咲き誇るサガリバナと同じく、一点限りの紅型作品となります!つまり、一夜でいのちを開花させるサガリバナに出会って幸運をいただけるように、紅型のサガリバナを手元に飾っておくだけで、毎夜、「幸せ」が訪れること間違いなしですね!


色使いの魔術師
紅型は、沖縄を代表する伝統工芸です。「紅」は色全般を指し、「型」は様々な模様をさしていると言われています。紅型の起源は、13世紀頃とされています。遙か昔の琉球王国の時代、王族や士族の衣装として染められ発展してきました。時代の推移とともに、宮廷のために生まれた紅型は一時衰退しましたが、現在は多くの方々の努力のおかげで伝統工芸紅型が見直され、天願さんのような方々によって大切に守られています。
「紅」が色全般を指しているように、紅型は色の配色がとても大切です。色が調和するように配色に神経を注ぎます。サガリバナの一つひとつのお花が単調にならないように、赤や青を一色で塗り潰すのではなく、色の強弱をつけ、お花が生き生きと輝くように心を砕きます。
鮮やかな原色に近い色が紅型の魅力ですが、個性の強い色を見事に調和させ、全く違和感を感じさせません。
配色によって作品に「いのち」を吹き込み、朽ちることのない「サガリバナ」をいつまでも見詰めていたくなりますね。
絵を描くことが大好き
独特の世界観と感性を持つ作家天願千恵(てんがん・ちえ)さんは、沖縄本島中部うるま市勝連生まれの生粋のうちなーんちゅ(沖縄の人)です。でもね、見かけはうちなーんちゅぽくないんです。なぜかというと、とても色白でやさしく落ち着いた雰囲気が漂っているので、一見ないちゃー(内地の人)に見えます。
天願さんは幼いころから絵を描くことが大好きでした。その傾倒ぶりは、一流の画家や陶芸家を凌ぐものです。幼稚園や小学校でお友だちと遊ぶより、絵を描いていたい。絵を描くことがとても楽しくて仕方がなかったそうです。生まれながらにして、芸術家の道を歩むべく生まれてきた天願さん。
その志を成就するため、沖縄県立芸大大学を卒業後、ある大型施設の紅型を扱う部署で約6年程修行を行い、少しの時期紅型から離れた時期を経て、現在に至ります。紅型から少し距離を置いた故に、心から私は紅型をしたい、と強く思ったそうです。

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販売価格(税込): 14,300 円