ちゅらもの~こだわりの沖縄ギフト通販 / ブログ記事

紅型作家 天願千恵さん


2016/02/15

工芸作家 天願千恵(てんがん・ちえ)さんをご紹介いたします。
天願さんは、300年以上続く紅型の伝統を守りつつ、新しいアイディアなども取り入れ、さらに魅力的な紅型作りに日々精進しています。琉球銀行が主催している「りゅうぎん紅型デザインコンテスト」において、第22回、第23回と2回連続して大賞を受賞しています。第22回(平成25年度)の大賞作品は「母ガメの想い」、第23回(平成26年度)の大賞作品は「風を受けて」です。両作品とも、大胆な構図と緻密な色使いで見るものの心を奪う、思わず見入ってしまう素晴らしい作品です。

点と点でつながる私とあなた


天願千恵さん 紅型の色指し風景

那覇から車で北に約1時間走らせると沖縄本島中部うるま市に辿りつきます。紅型・デザイン工房「ten天」は、世界遺産「勝連城址」近くうるま市勝連平安名に2009年11月工房を構えました。のどかな田園風景が広がる小高い丘の上にten天はあります。工房の名前の由来は、点「・(人と人の繋がり)」と「天(天願さんの苗字の天)」を取り私(紅型)とあなた(お客様)が繋がるようにという思いを込めて「ten天」と名付けました。
点と点が結びついてはじめて人と人が通い合います。お客様との繋がりを大切にしたいという思いがとても感じられますね!

わたしのこだわり


喧噪の都会から遠く離れたうるま市勝連で生まれ育った天願さんは、ゆったりとした時間の中で、たくさんの自然と触れ合いました。なので沖縄の自然が大好きです。作品を作り上げていく中で大切にしているテーマがあります。それは、沖縄の自然や風物を描くことです。「きれい」と感じる沖縄の風景や風景の中に溶け込んでいる動物たちをスケッチしていると次から次へとアイデアが浮かんでくるそうです。
幼いころから絵を描くことが大好きだった天願さんは、紅型を作る工程で一番たのしい時間はデザインをしている時だそうです。デザインが紅型の仕上がりを決定する重要な要素だと仰っていました。

紅型の型

溢れ出るインスピレーション


紅型の筆

特に天願さんの凄さを感じられるのは、女性らしい繊細な色使いです。天願さんの大好きな植物のひとつに島バナナがあります。その島バナナの大きな葉が太陽の光を浴びて様々な緑のグラデーションを見せますが、その微妙の光の変化を紅型で見事に表現しています。
また、島バナナの大きな葉が風になびいている様子も表現され、風が吹いて私の頬に当たっているかのように感じさせてくれます!緻密に計算されて色付けを行っているかと思っていましたが、色付けをしている過程で感じるインスピレーションに従って色を載せているそうです!なので、同じ島バナナでも、一点一点の作品が「一点物」です。

紅型の主な工程


紅型の主な工程を簡単に説明します。
①デザイン
デザインした絵柄を、白黒で用型紙の上に写します。この作業は、紅型の一番難しい作業なんです。デザインがしっかりしていないと色の配色や全体のイメージの明暗を分けるからです。

②型彫り
染めたい部分の絵柄を残し、小刀で絵を彫って行きます。

③紗張り
彫り終えた型紙の上に(あみ)を載せ、カシューで(漆塗料)で柄を固定します。

④型張り(糊置き)
糊置き台の上に布を固定し、その上に③の型紙を置き、その上から糖ともち粉をまぜて蒸した糊を置きます。(糖は防染の役目をはたすため、糊の部分は染まりません)

⑤色差し
顔料に大豆の絞り汁(豆汁)を加え、薄い色で配色。濃度を変えながら更に染めていきます。(体験では比較的染めやすい樹脂顔料を使用します)

⑥隈取り
配色後、紅型では欠かせない隈取り(ぼかし)を入れて絵柄に立体感を出して行きます。

乾燥後、⑦水元(水洗い)
容器にお湯をためて、布をつける。余分な糊を落として行きます。

⑧完成!
乾いたらアイロンで整えて完成です!

ヮ(゚д゚)ォ! びっくりするような工程を1つずつ根気よく丁寧に作り上げています!どの分野でも芸術作品は、私たちの心を豊かにしてくれます。ぜひ、家のインテリアにパネル サガリバナを、そしていつもあなたと一緒に名刺入れ 升目模様はいかがですか?

紅型 色付けアップ