GlassStudio尋、屋我平尋

琉球ガラスの製作を始めるきっかけは?
東京で生活をしていたころに、ティファニーのガラスランプを見て、ガラス越しに見る光の表情がものすごく綺麗で、それでガラスの世界に飛び込む。
この時既に「琉球ガラス」は有名でしたが、沖縄に戻って琉球ガラスをやろうと思っていろんな工房を見て回ったところ、当時の琉球ガラスはほとんどが原色をつかったお土産用ばかり。
「これは自分がする仕事ではないな」と思って、ステンドグラスに携わることに。その後何年かして琉球ガラス職人の稲嶺盛吉氏との出会いがあり、琉球ガラスの道に入る。
作品へのこだわり
グル―チッピング技法も特徴です。これは板ガラスなどの平面にしか施せないんです。それをコップ、ランプシェードなどの曲面に施したのはこの工房だけ。
あとは「色」ですね。オリジナルの色にもこだわりあり。発色は鉱物などで創り出しますが、少しの調合の差で色が変わりますし、また同じ調合でも窯の温度で発色も変わってきます。絵具を混ぜて色を作るみたいな感じにはいかない難しさがある。
他には、作成時は常に使いやすさを意識して作られている。例えば樽型のコップの例では、琉球ガラスでは定番の形だが、特に女性にはちょっと大きすぎて扱いにくい。作品を作る際は「女性が使いやすい形」も意識しているそう。


琉球ガラスへの夢、想い
ステンドグラスの原材料は、実は半分が輸入に頼っているのが現状です。「沖縄産」というならば原材料も地元で確保していく必要があるんですよ。
さらに「琉球ステンドグラス」というジャンルを確立して、普段使いができる物から建築資材としてのガラス製品などを作っていきたいです。
若い職人の育成は組合が中心になって行ってるので、自分の工房では家族で出来るような形にしたいですね。それこそ子や孫の代まで、ずっと「琉球ガラス職人」としてやっていきたいです。
屋我平尋、略歴
1983年 ステンドグラスに携わる
1988年 吹きガラスを稲嶺 盛吉氏に師事
1989年 第41回沖展 入選
1990年 第42回沖展 入選
国際公募 亜細亜現代美術展 入選
九州グラスアート展 入選
1991年 第43回沖展 沖展賞
国際公募 亜細亜現代美術展 入選
1992年 沖縄タイムス芸術選賞秀作選抜
第44回沖展 奨励賞
第7回国民文化祭 石川92ガラス工芸展 入選
1993年 第45回沖展 沖展賞 準会員推挙
1997年 尋グラス工房 設立
2000年 第52回沖展 準会員賞
2004年 沖縄県工芸士の称号を得る。

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